シェルでよく使用するtypesetについて解説します。

shell
クロネコ先生
クロネコ先生

今回はシェルでよく使用する「typeset」について解説するよ。
typesetは他の記事のシェルの基礎であまり使わないけど、開発では頻繁に使用するからここで学んでおこうね。

typesetとは

変数定義の進化版でオプションをつけて定義すると便利な属性を付与できるよ。


コマンド

typeset -r const=読み取り専用
const=上書き実行

実行結果

Main.sh: line 2: const: readonly variable

「-r」は「readonly」の意味で読み取り専用という意味だよ。
「typeset -r」で定義した変数は値を代入(上書き)が出来なくなるんだ。

開発では環境変数などの設定値を変数に格納することが多いんだけど、その変数は値を変えることなく(もしくは誤って上書きしてしまわないように)読み取り専用として「typeset -r」を使うというのが主流なんだ。


「-r」以外にもたくさんオプションがあるから参考にしてみてね。

-a: 配列として変数を宣言します。
-i: 変数を整数として宣言します。
-r: 変数を読み取り専用として宣言します。
-x: 変数をエクスポートして、サブシェルにも渡します。
-l: 変数の値を小文字に変換します。
-u: 変数の値を大文字に変換します。
-f: 変数を関数名として扱います(特に ksh シェルで使用されます)。
-F: 関数の属性を設定します。
-g: グローバル変数を宣言します(特に ksh シェルで使用されます)。
-h: ローカル変数を宣言します(特に ksh シェルで使用されます)。
-i: ローカル変数を整数として宣言します(特に ksh シェルで使用されます)。
-u: 変数の値がセットされているかどうかをチェックします(特に ksh シェルで使用されます)。

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